幼児、小児、子どもの片頭痛の治療法と予防法

子どもや幼児の片頭痛が起きた時、まず最初にやるべきなのがイブプロフェン、アセトアミノフェンが含まれている薬を飲むことです。

イブプロフェンもアセトアミノフェンも消炎鎮痛剤であり、解熱作用や痛みを緩和する効果があります。

一般の薬局で買える薬の中にも、イブプロフェンやアセトアミノフェンが含まれているものがたくさんありますので、入手も簡単です。

例えば、イブプロフェンが含まれている市販薬としては、イブA錠、ナロンエース、バファリンルナがあります。

 

【エスエス製薬EVE A錠】

痛みや熱に効く消炎鎮痛剤で、イブプロフェンが入っている事を強調しています。

 

【大正製薬ナロンエース】

頭痛、生理痛、発熱に効き目のある解熱鎮痛剤です。

アセトアミノフェンが含まれている市販薬としては、バファリンルナ、パブロン、ノーシン、ジキニンなどがあります。

バファリンルナは、イブプロフェンとアセトアミノフェンの両方の成分が入っています。女性には特におすすめです。


 

【バファリンルナ】

ライオンから発売されているイブプロフェンとアセトアミノフェンの両方の成分が入っている頭痛・生理痛の薬です。

 

【ノーシン】

アセトアミノフェンが含まれている頭痛や発熱に効果のある解熱沈痛薬です。カフェインも含まれているので、緊張型頭痛にも効果あり

子どもの片頭痛には、これら2つの成分が大人に比べて効果が高いですし、入手も簡単なので、最初に取り入れるべき治療です。

トリプタンは点鼻薬だと効果がある

大人の片頭痛の場合と同じように、消炎鎮痛剤で痛みが無くならない場合には、トリプタン系薬剤を使用すると痛みを和らげることができます。

トリプタンは、市販の薬局では手に入れることができないため、医師の診察を受けて処方してもらう必要があります。

大人の場合と異なり、飲む錠剤タイプよりも点鼻薬の方が高い効果を得られるという研究報告があります。

↓点鼻タイプのトリプタン系薬剤(イミグラン)

点鼻タイプのイミグラン

12歳未満の小児の場合、大人よりも薬の量を減らす必要がありますので、頭痛の専門医にきちんと相談して、安全に計画的に薬を使用して下さい。薬の使い過ぎは、薬物濫用頭痛になる可能性がありますので、絶対に止めましょう。

小児頭痛の予防法

小児片頭痛の予防法として効果があるのは、アミトリプチリン、シプロヘプタジン、バルプロ酸です。

これらを使用することで、かなりの確立で頭痛の頻度、痛みの発生回数を下げることができたという研究結果があります。