軽い運動やストレッチで緊張型頭痛は楽になります。

緊張型頭痛の原因は、まだはっきりと解明されていませんので、片頭痛に効くトリプタンのような特効薬はありません。

ただし、一般の薬局でも買うことができるアスピリンが含まれている消炎鎮痛剤が効きます。商品名で言えば、バファリンやバイエルアスピリンです。

片頭痛で痛みの程度が弱い時に使用する薬と同じものが効果的です。アスピリンは、風邪を引いた時などの頭痛・熱、生理痛など広く一般的に痛を和らげ、熱を下げる薬です。

 

バファリンよりも1錠あたりに含まれているアスピリンの量が多いので、効果は高い。ただし、胃腸への負担が大きい。

 

アスピリンの量が比較的少ないので、胃腸や体への負担は少ない。頭痛持ちの人は、よく服用するので、80錠タイプがお買い得ですね。

緊張型頭痛の痛みにも十分に効きますので、痛みを少しでも和らげたい時には利用するとよいでしょう。

他にも、緊張型頭痛に効果的な薬として以下のものが挙げられます。

  • アスピリンが含まれている消炎鎮痛剤
  • カフェイン
  • 抗うつ薬
  • 抗不安薬、筋弛緩薬
  • ボツリヌス療法

アスピリンやカフェインなどは、薬局でも手に入りますが、それ意外は、専門医に相談して処方してもらう必要があります。どうしてもバファリンなどの消炎鎮痛剤が効かない場合には、専門医の診察を受けた上で利用することを検討して下さい。

ボツリヌス療法というのは、ボツリヌス菌が作り出すボツリヌストキシンという物質を注射して、緊張している筋肉を麻痺させて弛緩させる方法です。緊張型頭痛は、筋肉の何らかの異常が原因と考えられていますので、筋肉を弛緩させることで頭痛を和らげる事ができるという考え方に基づいています。

ただ、ボツリヌス毒素を使ったボツリヌス療法は、まだ完全な有効性が証明されていませんので、最後の手段ということになると思います。

薬を使わない緊張型頭痛の治療法

緊張型頭痛の場合、薬を使った薬物療法よりも、体を動かすなどの身体的な治療の方が効果が高いとされています。

例えば、パソコンを使った作業などで、目が疲れて肩がこっているなどの時には、立って遠くを見て(木などの緑があればなお良い)、肩や首を回りたりして、頭の周りの筋肉をほぐしてやるだけでも、痛みがましになることが多々あります。

他にも、以下のような方法が効果的とされています。

  • バイオフィードバック
  • 首、肩、腰などの指圧
  • タイガーバームを塗ったり湿布を貼る
  • マッサージを受ける
  • 簡単な体操(頭痛体操)
  • 風呂上がりのストレッチ

定期的に、指圧、整体、マッサージを受けるなどして、自分の体をいたわってあげることが緊張型頭痛に効果のある手段です。

とにかく、頭の周りや体全体の筋肉を柔らかくしてあげることが大切です。風呂上がりには、体が温まって筋肉がゆるくなっていますので、そのタイミングでストレッチをすると大変効果的です。

毎日のストレッチだけでも、体の筋肉を柔軟にすることができ、緊張型頭痛の予防にもなります。

タイガーバームや湿布などを利用するのも、筋肉の緊張が取れて効果的です。


 

古くからたくさんの国で使われている歴史のある「萬金油」を特別に日本人の肌に合わせて特別に作った軟膏です。

 

首や肩は丸くなっていますし、首などはよく動かすので、伸縮性のある湿布じゃないとすぐに外れてしまいます。

バイオフィードバックというのは、筋電図などを使って、自分の体の状態を知り、自分の体と対話をしながら体調を整えていくという作業です。これは、簡単にはできないので最後の手段でいいと思います。