幼児、小児、子どもの一次性頭痛

一次性頭痛と二次性頭痛のページで、紹介したように頭痛には2種類の頭痛があります。

このページでは、子どもの一次性頭痛について解説します。

小児の一次性頭痛のほとんどが、片頭痛緊張型頭痛です。人口の3%以上の確率で、何らかの一次性頭痛を有しているとの報告がありますので、多くの子どもが、程度に差はあるものの、頭痛に悩まされていることになります。

もし、子どもの頭痛にも、治療法や予防法が確立されてきていますので、きちんとした対策を取る事で、かなり痛みを和らげ、発生頻度を下げることができます。

小児(子ども)の片頭痛の見分け方

見分け方は、少し細かな差はありますが、大人の片頭痛の場合とほぼ同じように考えていいです。

以下の項目に当てはまる数が多いほど、片頭痛の可能性が高いです。これらの項目にあてはまる頭痛が頻繁に起きる場合は、片頭痛の治療を始めることをおすすめします。

  • 頭痛の持続時間は1時間〜72時間くらいである
  • 片方のこめかみだけが痛いという片側性の性質、又は前頭部や側頭部などが痛む両側性
  • 心臓の鼓動に合わせてズキンズキンと痛む拍動性の性質がある
  • 痛みの程度がかなり強い
  • 動くと気分が悪くなり、仕事や生活に支障がある
  • 吐き気、悪心、嘔吐の症状がある
  • 匂い、光、音などに過敏になる
  • 頭痛になる前に、目の前に違和感を感じるなどの前兆がある

※下線が付いている部分が、大人の片頭痛の場合との違いです。