緊張型頭痛は運動で予防できます。

緊張型頭痛の原因は、まだはっきりと解明されていませんが、筋肉の緊張による締め付けが大きな原因の1つと考えられています。

したがって、効果的な予防法としては、常に筋肉を柔らかくしておくということです。

例えば、首をゆっくりまわしたり、肩をまわしたり、全身の筋肉をゆっくりと動かして、軽い運動をすることで筋肉の張りやコリをほぐすことができます。歩く時に、少し手を大きく振って全身運動が多くなるようにするのも効果があります。

また、風呂上がりの軽い全身ストレッチなども筋肉を柔軟で強いものにする効果があります。柔軟な筋肉になることで、緊張による収縮、締め付けによる痛みを予防することができます。

軽い運動やストレッチを1日5分〜10分でもいいので、できるだけ意識して継続するようにしましょう。次の章でも解説しますが、パソコンの前に座ったままするのではなく、精神的にリラックスできるような自宅での風呂上がりなどの時間に取り入れることで予防効果が増します。

ストレスを貯めない。精神は健康を害します。

人間の体は、心身ともに連動しており、精神が弱れば体も弱り、体が弱れば精神が弱ります。

ですから、全身の筋肉を柔軟にしてコリをほぐす身体的な予防策と同時に、精神的な健康も増進しなければなりません。

具体的には、ストレスを貯めすぎないことです。ストレスはが癌の発生原因にもなることが医学的にも証明されているように、ストレスは、確実に体の健康を害します。

ストレスは、緊張型頭痛の大きな発生原因になるのです。

ストレスを感じずに生活することは不可能なので、溜まったストレスをうまく発散することが大切になります。

時々、山などの自然の中に行って、時間を気にせずぼーっと過ごす事などは、ストレスの発散、精神の安定に極めて有効です。

日常的な事は、少しの時間でも風呂に使って(半身浴でもOK)、精神の緊張を解く事などができるでしょう。風呂で、お気に入りの本を読んだり音楽を聞いたり。

私の個人的にやっている精神の安定法は、坐禅を組む事です。家で時間のある時にもやりますし、時々坐禅会をやっているお寺に行って、早朝から坐禅に取り組む事もあります。

朝もやのかかったお寺の境内で、小鳥のさえずりを聞きながら取り組む坐禅は本当に精神的な安定になります。医学的にも坐禅をすると、脳のセロトニン神経が活性化し、大脳皮質に影響があるということが証明されつるあるようです。セロトニン神経の活性化によって、筋肉、自律神経などに良い影響があり、心身共に健康になります。